医師不足が深刻だ、ということについてはご理解頂けたと思いますが、果たしてそのような状況はどこで発生しているのでしょうか。

経済と同様の「地域格差」

実際のところ、今勤務されている診療機関では医師不足とは無縁だ、という方も多いでしょう。

逆に、医師不足も何も医療崩壊に近い状態だ、と感じている方が一方でおられるのも事実なのです。

これは一体どういうことかと言いますと、実は医療業界において、経済と同様に「地域格差」が発生しているのです。

経済における地域格差のことは皆さんもよくご存知かもしれませんが、医療における地域格差とは何でしょうか。

それは、医師の偏在という一つの問題と密接に絡んでいると言えるでしょう。

というのも、例えば一つの県、これは大阪としましょう。

大阪で大阪市内などの都市部であれば、それなりに病院数もありますし、その分医師がたくさん従事しているのもよく分かります。

しかし、大阪市外はどうでしょうか。

大阪市近郷であればまだ病院数もあり、人口も多いかもしれませんが、中心部から外れて行けば必然的に人口数もある程度少なくなりますし、今度は病院も同じ様に減っていきますね。

そして、そのような外れの方に行きたがる医師は少なくなって来るのです。普通の企業でもそういったことはあります。


医師の偏在という一つの問題

自分たちが生活することも考えれば、田舎より都市部の方がいいと考えて、その視点で転職を決める方も決して少なくないのです。

こういった事情から、医師にも勤務環境による年収の差が生まれてくる傾向にあります。
これは一つの偏った情報ではあるかもしれませんが、実際に医師の偏在は発生しており、その結果として医療における地域格差は実際に生じているのです。